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アパレルのEC化率は他の業種と比較して、低い(13%程度)と言われているがなぜか?

  私たちはアパレル従事者だ。 これだけ、スマホや5GなどITの力が成熟した時代なのにアパレル業界のIT化は進まない。 この理由について今回は書いていく。   非アパレル関係の仕事に従事している者の意見 結局服を買うときの理由として自分に合うかどうか って部分がかなり効いてるから、結局服はリアルでの販売が強くて、ec化率が低くなる。   アパレル関係の仕事に従事している者の意見 そもそもアパレル系EC購買層において2種類分けられる。   1.実際のシルエットや素材感がわかったうえで安い金額で購入したい層 (28歳以降のファミリー中心)      ↓ 実際に着用モデルと自分の体型における身体的違いを理解しており、実際に着用してファッションアドバイザー(販売員)の意見も含め、自分で納得したものを購入し、それを長く着続けたいと考えている。   2.お洒落したいと考えており、数量限定商品などのアイテムへも興味があるが、物理的な理由で行けない層       ↓ Supremeオンラインで購入したり、GR8、unfollow、NUBIAN等の東京のセレクトショップのブランドオフィシャルのInstagramに掲載されていたアイテムや希少価値の高いアイテムをオンラインで発売と同時に買いたいと考えている層とセグメントを分けることができる。   上記を踏まえた上でアパレルの市場規模はUnaited Arrows、Baycrews、Beams、UNIQLOなどの大手が大半を占めている。(レディースの場合はそれに加えて、BAROQUE JAPAN LIMITEDやその他ファストファッションが入る。) 各企業が1のファミリー層に向けて販売金額を多くしようと戦略を立てているが故に、アパレル企業のEC化率が増えていかないのは必然と言えるだろう。プールの大きさは変わらず、むしろ減少していると考えられるがそこパイを大手が取り合おうとしているが故に規模が大きくなっていないのが現状と言えるだろう。   その一方で2のお洒落したいと考えている層は直接購入できないのでオンラインで購入しなければならず、そのセレクトショップやブランドでしか購入できないものがある為、オンラインで購入する。   その一方で2の層は購入する目的やアイテムなどセレクトショップに根付いている地方顧客層がECを利用して購入する。このため、上記3つであげたセレクトショップでは店頭売上をECの売上が越している。   多少話がずれてしまったが メンズというのはその店で購入するという価値観をストーリーとして付けたいから在庫がある限り店舗へ行くが レディースはより安くて、良いものを長く使いたいから実際に着用しないと自分の中で納得できない。 以前試着したものと同じものがECで安く売っている時やタイムセールを行っている時にECで購入するという行動が発生するのである。 以上のことから、アパレルの市場規模はレディースが大半を占めており、そのレディースの特徴として上記で挙げたような理由からECで気軽に購入するというロジックには至らずECでの売上が伸びないのは必然と言えるだろう。

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